誕生日

今日は長男の44回目の誕生日。

待ちわびた第い14子誕生でした。

翌日は雪。

病院の窓から見る景色はかく別で

真っ白な世界にうっとりとしたものです。

 

小さな手、足、

まだよく見えない目で私を見つめてくれる。

かわいい。

ずっとずっと抱きしめていたい。

いとしい我が子の温もりは宝でした。

 

明治に健てられた古い家で、代だい続いた

この家も私の代で終わり。

44年前抱きしめた長男は自分の道をすすみ

この家には戻らない。

 

丹精込めた庭も、草木もじっと息をひそめ

私も、以前のように手入れする気がわいてこない。

私がいなくなった瞬間からこの古い家は

光をなくしてしまうんだろうか。

 


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